FC2ブログ
HOME   »    »  仕事をシンプルにする数字力

仕事をシンプルにする数字力

3点。タイトルには「仕事をシンプルにする」とあるが,ルーチンワークをシンプルにするような数字の使い方は,ほとんど紹介されていない。経済用語の解説や,いくつかの企業の経営で成功した手法,歴史の雑学などが中心。雑学の本として読めば,それなりに興味深い記述はあった。しかし,タイトルと中身にズレがある。経済等についての雑学が増えても,仕事がシンプルになると思えない。あと,まとめ方がイマイチ。ちょくちょく挟まれている普段の仕事の心掛け整理して書いていれば,少しは仕事に役に立つという印象になったかもしれない。
感想
 仕事をシンプルにする数字力というタイトルだが,普段のルーチンワークにつながる数字は少ない。
 営業の仕事をしている人のセールストークに使えるような経営的な数値が多い。
 「フレーミング効果」とか「コンピタンシー」など,知らなかった用語の解説などもあり,知識は増やすことができた。
 しかし,仕事に生かせると思う記載は少なかった。視点が高すぎて,日本や世界の景気などについての知識を増やすための本というイメージ
 営業の仕事をしている人にとっては,役立ちそうな知識があったように思う。しかし,思いついたままに書いている感じで,体系的にまとまっていない。じっくり考えて構想したというより,インタビューなどで話した結果を誰かが文字に起こしたように思えた。
 面白い雑学的な知識などがちょこちょこあるのだが,まとめ方がいまいち。また,タイトルにある仕事をシンプルにする数字力につながる記述も乏しい。
 トータルで見るとそれほど役に立ちそうになかった。★2で。

メモ
 大切なのは数字のセンス。センスとは目のつけどころ=視点である。
1 この「数字」を使いこなせ!
 具体的な数字を示すことで問題が具体化し,対策も具体化する。
 平均は,飽くまで中間値で,一番多いわけではない。
 極端な数値があるときは,平均値より中央値が実感に近いことがある。
 フレーミング効果とは言語表現の違いによって決定が変わってしまうこと(心理学用語)。単位を変えることなどで,フレーミング効果が起こる。
 半端な数字の方が正確に感じ,インパクトがある。
 1時5分に待ち合わせるなど,中途半端な数値はインパクトがある。
 具体的な数字を入れると,信憑性が高まる。
2 この「数字」で世の中を見よ!
 元FRB議長がたった一つしかチェックできないなら確認するのは「くず鉄相場」である。
 日本はインフレにはならない。
 GDPはある期間内に日本国内でつくられた付加価値である。GNPはある期間内に日本国民がつくった付加価値。アイルランドはGDPは高いがGNPは低い。日本は拮抗している。
 デフレの原因は家賃が上がらないこと。
3 この「数字」センスを学べ!
 ゼロベース,チャンスロスなどの話。月曜日は欠品が多い。
 ZARAや俺のイタリアンの紹介。阪急電鉄の創始者小林一三のやり方の紹介(前受金)。
 デフレ=円型鈍感企業(内需型企業)が成長する。
 トヨタの新型プリウスについて(相対的な低価格で販売)
 利益の重要性。自分の今している仕事が黒字か。
 数字をきちんと押さえる。これが大前提。しかし,数字にとらわれない。
4 この「数字」に注目せよ!
 BS(貸借対照表),PL(損益計算書),CS(キャッシュフロー計算書)からなる基本財務三表の紹介
 利益では経常利益(総合的な収益力)が大切
 ROE(株主資本利益率)=稼ぐ力を図る数字。大切
 ランチェスターの法則とは,イギリス人の技術者フレデリック・ウィリアム・ランチェスターが考えた法則。第1次世界大戦で,戦闘機がどの程度被害を受けるのかなどを計算した。これがマーケティングに生かされている。
 シェアでは,1位だけが強者としてのメリットを享受できる。
 16パーセント普及し,オピニオンリーダーへの宣伝,啓蒙が大切
 ブルーオーシャン=マーケットを独占できる商品,サービスの開発
5 この「数字」を武器にせよ!
 脳の中にはたくさんの知識があるが,バラバラの状態→いざというとき,ネットワーク化され,問題を解決する→情報の中にはたくさんの数字がある。数字を活用すると理解しやすくなる。
 あなたにしか気付けない数字,あなたにしかできない仕事。だから評価される(コンピタンシー)。
 売りを生かし,えこひいきしてもらう(=常連を作る。)。常連から新しいお客を紹介してもらう。できる営業は,協力者を押さえている。
6 この「数字」にだまされるな!
 GNH(国民総幸福量)という数値に対する疑問。先進国と同じ調査方法でブータンの幸福の数値を図ると日本より下
 原価率で考えるとポイントカードはほとんど得をしない。
 国家が出す数字も怪しい。田中角栄とニクソン政権との交渉の紹介
 日本の借金。負債は1193兆円。資産は672兆円。金融資産は471.8兆円。
スポンサーサイト
Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
カウンター

ブックメーター
やまだんさんの読書メーター
ブクログ
ブログランキング
このサイトの価格

最新の記事
最近のコメント
カテゴリー