奇術師の密室
5点。植物人間状態の偉大な奇術師,エミール・デラコートを観客として,密室で,殺人が起こる。エミールの息子,マキシミリアンが自分を裏切ったマネージャーであるハリーと,妻であるカサンドラに復讐を企てるのだが…。解説や書評では「息も継がせぬどんでん返しの連続」とある。この作品の驚きは,本格ミステリのように,それまで信じていた世界が裏返るような驚きではない。伏線は,それほど周到に張られている訳ではないが,畳みかけるようにどんでん返しが繰り返される。それなりに楽しめるが,翻訳調で読みにくく,中盤だれるのが難点
〇 総合評価
マキシミリアンによるカサンドラ殺害計画,カサンドラによるマキシミリアン殺害計画の両方が裏で動いており,ブライアンが両方から殺害計画を持ちかけられる。
ブライアンの存在がミソで,ブライアンがカサンドラそっくりに変装できることが伏線となる。
最後は,マキシミリアン,カサンドラの両方が死に,ブライアンも自害する。こういった同行が,植物人間状態だったエミール・デラコートの視点から描かれる。
インパクトは抜群。サプライズも十分だが,伏線が見事…というほどではなく,深みはあまりない。怒涛のどんでん返しで驚かすという点に注力されている。
原文が悪いのか,翻訳が悪いのかは分からないけど,読みにくい。誰が何をしているのか見失ってしまうことがあり,物語に入り込めない。あと,中盤のハリーの死体探しがだれる。
総合的に見ると,そこそこの評価。★3かな。
〇 サプライズ ★★★★☆
最後の怒涛のどんでんがえしは,さすがに驚く。プラム保安官までブライアンの変装だったという点と,エミール・デラコートが植物人間から復活するという点まで,どんでんがえしの連続。サプライズは★4
〇 熱中度 ★☆☆☆☆
文章が詠みにくい。中盤だれる…と熱中できない要素はある。最後まで読めば驚けるのだが…。熱中度は低い。
〇 インパクト ★★★★☆
怒涛のどんでんがえしの作品…としてインパクトはある。密室での殺人劇,植物人間の視点で描かれる…とこの作品のことは忘れなさそう。★4
〇 キャラクター ★★★☆☆
マキシミリアン,カサンドラ,ブライアン,プラム保安官,エミール・デラコートと,登場人物は少ないが,それなりにキャラクター性はある。とはいえ,そこまで魅力的な人物が少なく,これだけの人物が死んでもちっとも悲しくないのが難点か。★3どまり
〇 読後感 ★★★☆☆
サプライズに特化した作品であり,これだけ死人が出ても,ちっとも悲しくない。エミール・デラコートが植物人間状態から復活するというところは,ちょっと読後感がよくはあるが…★3かな。
〇 希少価値 ★★☆☆☆
絶版状態の様子。ただし,古本は手に入りやすそう。
〇 メモ
エミール・デラコート
この作品の語り手。植物人間。当代きっての奇術師だった。
マキシミリアン
エミール・デラコートの息子。奇術師
カサンドラ
マキシミリアンの妻。助手。
ブライアン
カサンドラの弟。使いっぱしり
ハリーケンダル
マキシミリアンのマネージャー。カサンドラと不倫している。
アデレード
マキシミリアンの元妻。死別している。
プラム保安官
警察官。死体探しの挑戦を受ける。
1980年7月17日,マジックルームで起こった事件
〇 プロローグは,エミール・デラコートによる登場人物の紹介
〇 オープニング。ブライアンがカサンドラに扮装している。カサンドラがいないときに,ケリーがやってくる。ちょっとしたトラブル
〇 マキシミリアン登場。ブライアンは外出。カサンドラはブライアンを駅まで送る。
〇 ハリーとマキシミリアンの交渉。マキシミリアンは,ケリーの持ち込んだラスベガス講演を断る。マキシミリアンとケリーの間のやり取り。マキシミリアンは仕事を奪い,カサンドラと不倫しているハリーに復讐をしようとする。
〇 カサンドラが帰ってくる。マキシミリアンは,ハリーとカサンドラを殺害する。
〇 マキシミリアンは,エミール・デラコートをいったん部屋からだし,部屋に細工をする。
〇 プラム保安官がやってくる。カサンドラは生きていた。プラム保安官がカサンドラに尋問する。ハリーの死体を探しているとマキシミリアンが現れる。
〇 マキシミリアンはケリーを殺したと自供。ハリーの死体を探すようにプラム保安官に言う。
〇 ブラム保安官とカサンドラはハリーの死体探しの最中,アデレードの霊廟を見つける。
〇 プラム保安官が,ハリーのカバンが部屋にあることを見つける。ハリーの死体は見つけられなかったが,マキシミリアンを逮捕しようとする。そこで,マキシミリアンは棺の二重底からハリーを出す。ハリーは生きていた。
〇 ハリーとブラム保安官が去る。カサンドラとマキシミリアンが残るが…カサンドラはブライアンの変装だった。カサンドラは死んでいた。
〇 マキシミリアンはカサンドラを殺害し,ブライアンをカサンドラとして生かすという計画を立て,ハリーとプラム保安官を利用した。
〇 カサンドラが生き返る。マキシミリアンは死ぬ。
〇 マキシミリアンはブライアンがカサンドラに化けていると思っていたが,本当は,カサンドラ本人だった。ブライアンはマキシミリアンを裏切っていた。
〇 カサンドラは,マキシミリアンが用意した毒入りシャンパンを飲む。ブライアンはプラム保安官にも変装していた。ブライアンは,本物のプラム保安官を呼ぶ。
マキシミリアンによるカサンドラ殺害計画,カサンドラによるマキシミリアン殺害計画の両方が裏で動いており,ブライアンが両方から殺害計画を持ちかけられる。
ブライアンの存在がミソで,ブライアンがカサンドラそっくりに変装できることが伏線となる。
最後は,マキシミリアン,カサンドラの両方が死に,ブライアンも自害する。こういった同行が,植物人間状態だったエミール・デラコートの視点から描かれる。
インパクトは抜群。サプライズも十分だが,伏線が見事…というほどではなく,深みはあまりない。怒涛のどんでん返しで驚かすという点に注力されている。
原文が悪いのか,翻訳が悪いのかは分からないけど,読みにくい。誰が何をしているのか見失ってしまうことがあり,物語に入り込めない。あと,中盤のハリーの死体探しがだれる。
総合的に見ると,そこそこの評価。★3かな。
〇 サプライズ ★★★★☆
最後の怒涛のどんでんがえしは,さすがに驚く。プラム保安官までブライアンの変装だったという点と,エミール・デラコートが植物人間から復活するという点まで,どんでんがえしの連続。サプライズは★4
〇 熱中度 ★☆☆☆☆
文章が詠みにくい。中盤だれる…と熱中できない要素はある。最後まで読めば驚けるのだが…。熱中度は低い。
〇 インパクト ★★★★☆
怒涛のどんでんがえしの作品…としてインパクトはある。密室での殺人劇,植物人間の視点で描かれる…とこの作品のことは忘れなさそう。★4
〇 キャラクター ★★★☆☆
マキシミリアン,カサンドラ,ブライアン,プラム保安官,エミール・デラコートと,登場人物は少ないが,それなりにキャラクター性はある。とはいえ,そこまで魅力的な人物が少なく,これだけの人物が死んでもちっとも悲しくないのが難点か。★3どまり
〇 読後感 ★★★☆☆
サプライズに特化した作品であり,これだけ死人が出ても,ちっとも悲しくない。エミール・デラコートが植物人間状態から復活するというところは,ちょっと読後感がよくはあるが…★3かな。
〇 希少価値 ★★☆☆☆
絶版状態の様子。ただし,古本は手に入りやすそう。
〇 メモ
エミール・デラコート
この作品の語り手。植物人間。当代きっての奇術師だった。
マキシミリアン
エミール・デラコートの息子。奇術師
カサンドラ
マキシミリアンの妻。助手。
ブライアン
カサンドラの弟。使いっぱしり
ハリーケンダル
マキシミリアンのマネージャー。カサンドラと不倫している。
アデレード
マキシミリアンの元妻。死別している。
プラム保安官
警察官。死体探しの挑戦を受ける。
1980年7月17日,マジックルームで起こった事件
〇 プロローグは,エミール・デラコートによる登場人物の紹介
〇 オープニング。ブライアンがカサンドラに扮装している。カサンドラがいないときに,ケリーがやってくる。ちょっとしたトラブル
〇 マキシミリアン登場。ブライアンは外出。カサンドラはブライアンを駅まで送る。
〇 ハリーとマキシミリアンの交渉。マキシミリアンは,ケリーの持ち込んだラスベガス講演を断る。マキシミリアンとケリーの間のやり取り。マキシミリアンは仕事を奪い,カサンドラと不倫しているハリーに復讐をしようとする。
〇 カサンドラが帰ってくる。マキシミリアンは,ハリーとカサンドラを殺害する。
〇 マキシミリアンは,エミール・デラコートをいったん部屋からだし,部屋に細工をする。
〇 プラム保安官がやってくる。カサンドラは生きていた。プラム保安官がカサンドラに尋問する。ハリーの死体を探しているとマキシミリアンが現れる。
〇 マキシミリアンはケリーを殺したと自供。ハリーの死体を探すようにプラム保安官に言う。
〇 ブラム保安官とカサンドラはハリーの死体探しの最中,アデレードの霊廟を見つける。
〇 プラム保安官が,ハリーのカバンが部屋にあることを見つける。ハリーの死体は見つけられなかったが,マキシミリアンを逮捕しようとする。そこで,マキシミリアンは棺の二重底からハリーを出す。ハリーは生きていた。
〇 ハリーとブラム保安官が去る。カサンドラとマキシミリアンが残るが…カサンドラはブライアンの変装だった。カサンドラは死んでいた。
〇 マキシミリアンはカサンドラを殺害し,ブライアンをカサンドラとして生かすという計画を立て,ハリーとプラム保安官を利用した。
〇 カサンドラが生き返る。マキシミリアンは死ぬ。
〇 マキシミリアンはブライアンがカサンドラに化けていると思っていたが,本当は,カサンドラ本人だった。ブライアンはマキシミリアンを裏切っていた。
〇 カサンドラは,マキシミリアンが用意した毒入りシャンパンを飲む。ブライアンはプラム保安官にも変装していた。ブライアンは,本物のプラム保安官を呼ぶ。
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