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踊る夜光怪人 名探偵夢水清志郎事件ノート

4点。夜光怪人が現れるという噂の謎と暗号による宝探しがメインの謎でありやや地味な作品。もともとジュベナイル小説だったこともあって,キャラクターはそれなりに生き生きしている。軽く読めて,読後感も非常にさわやか。仕事で疲れているときに,寝る前や通勤時間に軽く読むには最適だろう。とはいえ中身は稚拙。ある程度,なんでもアリの世界観なので,もっと派手な謎や派手な事件を起こせばよいのだが,この作品の事件や謎は地味。読者への挑戦も示されているのだが,謎も小出しに解決していくので,謎解きのカタルシスも感じにくい。
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満願

7点。ミステリや世にも奇妙な物語風の作品が6作品収録された純粋な短編集。全体を通じた趣向などはない。収録作は6作品。いずれも,短編小説の教科書のような構成の読みやすい作品ばかり。「優等生」的な仕上がりとなっている。白眉は標題作の「満願」。ある人物についての印象がガラリと変わるラストが非常に印象的な傑作。また,倒叙モノの教科書のような構成の「万灯」も傑作だと思う。それ以外の作品も及第点。どの作品も,イヤミスというほどではないが,米澤穂信らしい読後感の悪さがあり,その読後感の悪さが作品を印象付けている。
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人魚姫: 探偵グリムの手稿

8点。「人魚姫」を背景としたミステリ。探偵役はルートヴィッヒ・グリム。グリム兄弟の1人の画家。ルートヴィッヒ,子どもの頃のアンデルセン,人魚の1人であるセレナの三人がデンマーク王子殺害の謎に挑む。ミステリとしては,一つのトリックに頼ったシンプルな構成。そのトリックも含め,ミステリとしてはこじんまりとしているが,よくできている。物語全体の雰囲気が非常に修一。それに加えて,登場するキャラクターが非常に魅力的に描かれている。ラストは,単なるハッピーエンドではないが,読後感もよい。総合的に見て,よくできた良作
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トランプ殺人事件

8点。傑作。前半部分は工藤という精神科医が書いた作中作。後半部分で,典子と智久が前半部分の謎を解く。この作品で最大のインパクトがあるのは「猿使いの患者」の存在。そのほか,コントラクト・ブリッジについての解説やトランプについてのうんちくがみっちり。いくつかの暗号まで入っている。ときおり,その段階で理解が困難な章が挟まるなど,竹本健治作品特有の読みにくさがある。最後まで読むと,人間が狂気に落ちていく様を読むような怖さがある。その怖さを和らげる典子や智久のキャラクターは見事。構成に無駄がなく見事な仕上がり
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長い家の殺人

4点。歌野晶午のデビュー作。近作の歌野晶午の作風からは想像できないくらい,にオーソドックスな構成のシンプルなミステリ。デビュー作だから仕方ないとはいえ,警察の描写が稚拙。また,途中に描かれるヒロインの日記部分はあまりに幼稚。総合的に見て文章が稚拙であり,小説としてのデキは悪い。歌野晶午らしい凝ったプロットは存在しない。トリックはバカミスチックなトリック。しかし,ミステリを読みなれているとこのトリックは見抜けてしまう。そして,そのトリック勝負の作品。文章も稚拙でトリックも平凡なので,評価は低くなってしまう。
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