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王とサーカス

8点。「さよなら妖精」に登場していた太刀洗万智が記者となって登場する。2001年に実際に起きた王宮事件を背景として,ある軍人の殺人事件が描かれる。軍人の死について,その犯人を論理的に解明する「本格ミステリ」的な要素がある。そして,その軍人の死が王宮事件に関係があるのかという謎が存在する。関係があるのであれば,スクープを報じるべき。関係がないなら報じると誤報になる。こちらの謎についても,小説としての意外性を発揮しながら,丁寧に描かれている。論理性とビターな読後感という米澤穂信らしさが十分に発揮された傑作
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図書館の殺人

7点。これまでのシリーズよりは,意外な犯人が描かれている。とはいえ,前提条件や犯行現場に残された手掛かりからロジカルに犯人となる条件を満たす人物を描いているので,そこまでの外連味はない。個人的には多少論理が破たん気味でも,外連味がある作品が好きではある。この作品の魅力はキャラクター。裏染天馬や袴田柚乃。この作品のヒロイン的な位置付けである城峰有紗など,魅力あふれるキャラクターの学園生活ややり取りを見ているのは素直に楽しい。ミステリ部分だけなら6点だが,魅力あるキャラクターの青春小説部分で加点1点の7点
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風ヶ丘五十円玉祭りの謎

6点。裏染天馬シリーズ3作目。いわゆる「日常の謎」系のミステリに該当する短編集。「学食の食器を返さなかったのは誰か」とか「祭りでお釣りが50円玉でばかり返ってくるのはなぜ」といった謎に,裏染天馬が極めて論理的な推理をする。いろいろと小ネタが仕込まれているので,「体育館の殺人」と「水族館の殺人」を読んでから,この作品を読むべきだろう。個人的には,どちらかというとロジック重視の作品より意外性重視の作品の方が好み。しかし,この作品は裏染天馬や袴田柚乃といったキャラクターが非常に魅力的。文体も肌に合う。
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マスカレード・イブ

5点。マスカレード・ホテルの登場人物である,山岸尚美と新田浩介が登場する。マスカレード・ホテルの前日譚という位置付け。どの作品もミステリとしては弱い。ミステリとして及第点を付けることができのは「ルーキー登場」くらい。東野圭吾らしい構成の上手さ,話運びの上手さで軽く楽しめるエンターテイメントに仕上がっている。登場人物も少なく,読みやすい。山岸や新田という登場人物に思い入れがあれば十分に楽しめる。個人的にはそこまで思い入れはない。心に残るほどのデキではないが,通勤のお供としては最適…という程度の軽い短編集
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マスカレード・ホテル

6点。コンテルシア・東京というホテルで,警察による潜入捜査が行われる。その中で,フロントマンとして潜入する「新田浩介」と,新田をサポートするホテルマン「山岸尚美」の姿を中心に描かれる。コンテルシア・東京で起こる,さまざまな出来事を描きながら,犯罪解決に向けたヒントをちりばめる構成の上手さが光る作品。キャラクターもややステレオタイプであるが,しっかりと描かれている。いわゆる「よくできた作品」である。ただし,犯罪そのもののリアリティの無さや,少し冗長に感じる展開など,物足りなさもあり,傑作とまでは言えない。
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