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星読島に星は流れた

数年に一度,隕石が落ちてくるという謎の島,セントグレース島。星読島とも呼ばれるこの島に,インターネット上のフォーラムを通じ,7人の男女が集められる。そのうちの1人に,島の所有者である天文学者のサラから,隕石が譲られる。この状況で殺人事件が起こり,「閉ざされた環境」における捜査と推理が繰り広げられる。そして誰もいなくなった系のサスペンス的な味付けは乏しく,シンプルかつソリッドな本格ミステリとして仕上げられている。人物描写,動機,展開にやや薄さを感じるものの,よくできた本格ミステリだと思う(60/100)。
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津和野の殺人者

探偵役の花谷有子の弟が萩・津和野ツアーに参加し,宿泊先のホテル火災に巻き込まれる。そして,そのツアーの参加者であったツアー仲間のOLが,転落死する。この転落死を発端とし,ツアー参加者が次々と殺害されていく。中町信の作品らしく,サービス精神は旺盛。プロローグの描写も含め,意外性の演出がされている。中町信の作風は好みなのだが,この作品の意外な犯人,ダイイングメッセージ,アリバイトリックは,どれもイマイチ。探偵役の行動が突飛で,警察が無能。リアリティのないイマイチな出来の本格ミステリと感じた(40/100)。
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天城一の密室犯罪学教程

密室トリックを9種類に分類し,自作10作品を実践編として紹介,理論編で分析をしている。この構成と理論編は面白い。しかし,実践編の10作品がさっぱり面白くない。PART3では摩耶正を探偵役とする短編が収録されており,「明日のための犯罪」,「盗まれた手紙」等は,今でも楽しめる良作。実践編に,それぞれの分類の代表となる古典そのものを掲載したリメイク版を出せば,密室モノのの入門書的な位置付けとして面白いものになりそうな気がする。全体的に見ると,教養として読んだミステリの中では楽しめた方である(65/100)。
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吸血の家

昭和40年代を舞台として,二階堂蘭子や黎人といった漫画のような登場人物が,24年前に起こった足跡のない殺人事件,密室殺人,テニスコートにおける足跡のない殺人事件に挑む,コテコテの本格ミステリ。怪しげな登場人物,無能の警察,物理トリック等,本格ミステリ好きにはたまらないコードが満載。フーダニットとしての意外性こそ,それほどでもなかったが,緻密に推理せずに気楽に読んでも驚ける。サービス精神満載で,本格ミステリ好きなら満足できる作品。こういう作品はたまに読みたくなる。好みの作風なので採点は甘め(70/100)。
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メルカトルかく語りき

問題作。ネタバレにならないように紹介するのは難しい。文庫本のあとがきには,「答えのない絵本」という短編を「額面どおりに受け取ってもらう。」ために,目印になる旗として,「死人を起こす」,「九州旅行」,「収束」という短編を書いたと紹介されている。最後に収録されている「密室荘」という作品も含め,全ての短編「答えのない絵本」と同じ趣向で描かれている。個人的に,この趣向が合わなかった。麻耶雄嵩の作品の文体やキャラクター,雰囲気は大好きなのだが,この趣向が決定的に合わなかったため,評価は低めかな(50/100)。
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