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ロートケプシェンこっちにおいで

70点。相沢沙呼お得意のスクールカーストをテーマにしたミステリ。5つの短編のうち3つはそれぞれの短編として成立している。最後の2編は,1つ目から3つ目までのRed Backという視点,プロローグ,エピローグとともに,この作品を1つにつなげている。最後の短編「ひびくシンキング・リング」のdoubleという章で,ある人物についての印象がガラッと変わる。しっかりと読んでないと,驚き以上に違和感を感じてしまうが,読み替えして巧妙な伏線に感心する。純粋なミステリとしての驚きより技巧的な職人芸を楽しむ作品といえる。
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首無の如き祟るもの

媛首村の一守家の十三夜参りで発生した殺人事件と,同じく一守家の婚舎の集いで発生した連続殺人事件。二つの事件のどちらの事件でも,首無という怪異のような存在が目撃されたり,首無し死体が発見されるなど,魅力的な謎が存在する。数ある謎が,たった一つの事実に気付くだけで解明されていく構成と,その一つの事実のためにちりばめられた伏線の数々は圧巻である。欠点は,三津田信三の文章がやや読みにくいこと。話になかなか入り込めない。ミステリとホラーを融合したような,モヤっとするラストも人を選びそうに思う(65/100)。
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大聖堂の殺人 ~The Books~

「堂」シリーズ最終作。シリーズのトリを飾るにふさわしく,バカミスと言える大掛かりなトリック。しかし,冗長に感じた。このトリックなら,もう少し短くまとめてほしかった。黒幕的存在である,藤衛との対決も描かれているが,小説内の藤衛の講演についての描写がチープ。藤衛が小物に感じられてしまい,最後もあっさり。エピローグもしっかりとした伏線がないため,唐突に感じる。十和田只人や善知鳥神などのキャラクターが,眼球堂の殺人から変容しており,魅力に欠ける。総合的に見るとやや残念なできのシリーズだった(45/100)。
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鏡面堂の殺人 ~Theory of Relativity~

シリーズ6作目。鏡面堂を訪れた宮司百合子が,鏡面堂の管理人が残した手記を読み,26年前に鏡面堂で起きた事件の推理をする。周木律らしい,バカミス的で大掛かりなトリックを利用した殺人事件が起きる。話の展開も,リアリティは感じられないが,荒唐無稽なもの。こういったリアリティがない無茶な話を受け入れられる人であれば楽しめる作品だと思う。とはいえ,シリーズ物の宿命でがあるが,真犯人,展開などのサプライズはそれほどない。手記を書いた人物が誰なのかという部分もシリーズを読んでいると推測できてしまう(55/100)。
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教会堂の殺人 ~Game Theory~

シリーズ5作目。シリーズのこれまでの作品は,本格ミステリだったが,この作品は,いわゆるデスゲーム小説となっている。シリーズの1作品として見ると,非常に重要な位置付けの作品である。大きなインパクトがある出来事が起こり,個々のキャラクターの関係付けがはっきりしていく。しかし,この作品を単独の作品として評価すると,デスゲーム小説でありながら,知的なやり取りはない。ゲーム理論につてのうんちくがあるが,うんちくとしても浅い。大掛かりなトリックもない…と,楽しめる要素は少なく,高い評価はできない(45/100)。
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