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アルバトロスは羽ばたかない

9点。「七つの海を照らす星」の続編。七海学園という児童養護施設を舞台にしたミステリ。春の章,夏の章,初秋の章,晩秋の章という4つの短編と4つの短編を含む冬の章という一つの長編から構成されている。1つ1つの短編が,十分面白い。その上で,それらの長編に伏線をちりばめ,全体を貫く仕掛けが用意されている。この作品単独で読んでも十分楽しめるが,前作,「七つの海を照らす星」の後で読むと更に面白さが際立つ。小説としても楽しむことができる上に,ミステリとして上質な驚きもある傑作。年に1回くらいこのような傑作に出会いたい。
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七つの海を照らす星

8点。児童養護施設「七海学園」を舞台にした連作短編ミステリ。七海学園をとりまく少年・少女達を主人公に据えた6つの短編が描かれる。そして,最後の短編「七つの海を照らす星」で隠された謎が暴かれ,膨大な伏線が回収される。短編の中では「滅びの指輪」という作品の出来が秀逸。そのほかの短編はそこそこのデキではあるが,平均的以下のデキの作品はない。ヒロイン北沢春奈や探偵役の海王さんなど,キャラクターも魅力が溢れる。文章も読みやすい。連作短編集の教科書のような完成度の高い作品。やや重めの話のあるが万人にオススメできる良作
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カストロバルバ エッシャー宇宙の探偵局

5点。「本格ミステリ・ベスト100」(探偵小説研究会)の94位にランクインしていたことで,この作品の存在を知り,ずっと読みたかった作品。だまし絵で有名な画家「エッシャー」が描いた建物が存在する「カストロバルバ」という特殊世界における犯罪を描いたミステリ。この設定が非常に魅力的。短編4つからなる短編集で,4つの短編にはゆるやかなつながりがある。文章はやや説明不足で読みにくい。また,個々の短編のミステリとしてのデキは微妙。全体的に見て,作品の雰囲気がよいが,ミステリとしての出来がイマイチなので評価は厳しめで。
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グーテンベルクの黄昏

6点。「写本室の迷宮」の続編。「星野泰夫」の手記の謎に富井教授が挑む。第2次世界大戦の頃のヨーロッパが舞台。ドイツに占領されていたイギリス領土のガーンジー島における3人の死体が発見された事件,ベルリン郊外のゲストハウスでの密室殺人事件など描かれる。そして作中の最大の謎はヒトラーの切り札「ロムルス」の存在。プロローグの5つの情景がラストときっちり結びつくなど丁寧な伏線があるよくできたミステリ。その分,大きなサプライズはない。ミステリ慣れした人なら真相には気づいてしまいそう。また,やや冗長に感じた。
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13人の探偵士

6点。主人公は記憶喪失になり死体と一緒に密室で倒れているところから始まる。主人公が謎の連続殺人犯キャットなのか。それともキャットの罠にはめられたのか。密室殺人,ダイイングメッセージ,ハードボイルド探偵など,さまざまなミステリ要素が詰められた作品。もともとゲームブックだった作品であり,3人の探偵による捜査の様子が描かれたり,ゲームブックのゲームオーバーの場面なども描かれる。それら上手くまとめる手腕はさすが山口雅也という感じ。ただし,もとがゲームブックということもあって,個々のトリックがやや陳腐なのが難点
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