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福家警部補の報告

7点。小柄で童顔の福家警部補が主人公の倒叙ミステリ第3弾。倒叙モノなので,主人公対犯人という構成になる。よって犯人のキャラクターが面白さのポイントとなる。前作はこの部分が少し物足りなかった。しかし.今作では,「少女の沈黙」の菅原巽と「女神の微笑」の後藤喜子が魅力的に描かれており,面白く読めた。話運びは上手く,さらっと読める。このシリーズの弱点は最後の決め手。犯人に対し,「どうしてその程度で諦めるの?」と思ってしまう話が多いが,今作はそこまで諦めが早いとは思わなかった。倒叙モノのお手本というようなデキ
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完全犯罪

5点。福永武彦が別名義で書いた短編8つが収録されている。いずれも,1950年代の作品ばかりであり,よく言えば「古きよき時代のミステリ」であり,悪くいえば「古臭いミステリ」。標題作の「完全犯罪」こそ,無駄をそぎ落とした多重解決モノで,トリックが「実現可能?」と思ってしまうものの,それなりに楽しめた。それ以外の作品は,最近のミステリに比べると意外性もそれほどなく,よくできているが,シンプルな作品ばかり。古典と割り切って読むべきだろう。探偵役の「伊丹英典」のキャラクターをはじめ,作品全体の雰囲気は悪くない。
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大癋見警部の事件簿

5点。「本格ミステリーのお約束」をなぎ倒すメタ的視点が満載の短編集。東野圭吾の「名探偵の掟」を彷彿させる。個々の短編のデキの差は激しい。ミステリとは思えない出来損ないのショート・ショートのような作品から,本格ミステリのうんちく満載,本格ミステリのさまざまな要素がてんこ盛りの作品まである。良くも悪くも「大癋見警部」というアクの強いキャラクターの影響が強く出ている作品。ユーモアというより悪ふざけ。このキャラクターが受け入れられるなら,それなりに楽しめる作品。好きな短編もあるが全体的に悪乗りが過ぎると感じた。
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田舎の刑事の好敵手

3点。テレビドラマにもなった「田舎の刑事」シリーズの長編。主人公,黒川鈴木の好敵手であり,高校時代の同級生である遠山信吾という首席監察官が登場する。黒川鈴木の妻がアルバイトをする劇団キンギョ座で,殺人事件が起きる。っ首席監察官という立場でありながら,現場での捜査を望む遠山と黒川鈴木,そしてなぜか黒川の妻の捜査をするが…。七宝という遠山の部下が容疑者となり,15年前の殺人事件も絡めた話が進む。それなりに笑えるギャグがちりばめられているが,全体的に見て,冗長で,かつチープなミステリになってしまっている。
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出版禁止

6点。とある事情により掲載が見送られた「若橋呉成」という人物が描いた「カミュの刺客」というルポルタージュを掲載するという体裁。作中作「カミュの刺客」には,「児戯のような仕掛け」が設けられている。思わせぶりな描写と話展開で,読んでいる間は熱中して読むことができた。最後のどんでん返しは,真相の描き方が読者に考えさせるという形になっている。そのため,最後の部分の衝撃度がやや減っている。作風・趣向は好みだし,読んでいるときの面白さは十分だったが,読む前の期待が高すぎたのか,少し物足りないと感じてしまった。
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